初代県庁館(@兵庫県)
■初代県庁館
2021年11月3日(水・祝)開館。入場料:無料(MR技術で観る「バーチャルVISIT!」を希望の方は要受付)。追って、2022年に開館予定の「ひょうごはじまり館」と合わせて、「県立兵庫津ミュージアム」を構成する施設。
初代県庁舎というと、近代的な建築物かと思いきや。近世後期に設けられていた大坂町奉行所の出張施設を、当時の絵図をもとに再現。そういった意味ではとても見応えがあるし、適宜QRコードを読み込んでスマホで解説を読むスタイルはとても勉強になる。
この施設のウリとなっているのが最新技術を用いたバーチャル体験「バーチャルVISIT!」。これはMRゴーグルを着用して、現実空間に現れた3Dの柴田剛中(最後の兵庫奉行)や伊藤博文(初代兵庫県知事)が幕末から明治初年に兵庫県の歴史について解説してくれる。1日5回、1回5名(約20分の体験)が受けられる。
個人的には、、、たしかに体験した感があってとても良いのだが、3Dとはいえ、やはりどこか安っぽいところも。1日の実施回数や体験人数を考えれば、最新型の高画質映像で、しっかりした映像展示を流した方が、より多くの来館者に施設のコンセプトや歴史を伝えられるのでは?と思った。
とても有意義な施設だが、現状の建築物だけ且つ最低限の解説をほどこした内容では、リピートは無いだろうと思う。しかし、ちゃんと歴史資料を収蔵し、展示可能な「ひょうごはじまり館」が完成し、その付属施設として観るなら、大変意義のある施設のように思う。
ショッピングセンターも近いし、駐車場も出来たら、文化施設としてはそれなりに良い立地なのでは。
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