気ままに博物館巡り

訪れた博物館、趣味で見つけた史跡やレトロなもの、古書店で購入した古い文書などについての備忘録。

三重県総合博物館(MieMu)@三重県

三重県総合博物館(@三重県

  1. 大人も楽しめる「こども体験展示室」
  2. 豊富なデジタル機器とハンズオンで伝える基本展示
  3. 自然と人文(民俗学)の融合展示

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正面入口

平成26年(2014)4月19日、開館。

三重県の多様な豊かな自然と歴史・文化を紹介する総合博物館。

 

学芸員コレクション

学芸員がプライベートで集めたコレクションを紹介。学芸員の意外な一面や収集の面白さを伝える。

例)ミュージアムのスーベニアコイン、風景印、缶バッチ、小型ゲーム機など。

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■三重の実物図鑑

三重県に生息する生物などの標本を展示。

写真や文章からでは得ることのできない実物を感じるという博物館ならではの体験を通して、資料の意味を知ってもらう展示

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■こども体験展示室

それぞれの場所でこどもたちが自ら何かをみつけ、興味をもったものをしらべ、みつけたものを発表できるようになっています。じつはこの一連の流れは博物館の学芸員の仕事である調査・研究・展示発表とおなじ流れです。博物館はこどもには難しい、敷居が高い場所と思われていることがおおいですが、こども体験展示室は小さなこともでも身近に感じ、楽しめる展示室です。

 

①「やってみるコーナー」

三重の身近な自然や文化を海、川、山、地面、町、家のそれぞれの場所ごとに展示しています。立体的な構造をしており、展示物に触ってみたり、音を聞いたり、実際に自然のなかにはいっているかのように楽しみながら学ぶことができます。

②「しらべるコーナー」

やってみるコーナーでみつけたもの、興味を持ったものについて図鑑などでしらべたりする場所です。また下の引き出しには「なにこれボックス」があり、体験しながら学べるものがはいっています。

③「つたえるコーナー」

やってみるコーナーでみつけたもの、しらべるコーナーでわかったことを、ともだちにつたえ、共有する場です。つたえたいことを文字や絵にして掲示するほか、こどもたちがみつけたモノや取り組んだ作品を専用ケースで展示します。

④「未就学児スペース」

まだ小さなこどもと一緒でも安心して博物館を楽しめるよう、やわらかいクッションを使っています。本棚の一部には中にはいれり場所や、絵本は普通のおはなしだけでなく博物館や三重に関連したものも用意しています。

                     と大きく4つのコーナーで構成される。

県立の博物館ゆえに実現可能な空間。子どもたちが将来も博物館のファンとして成長してもらえるよう充実した内容となっている。近くにお手洗いが設置されている配慮もさすが。

 

■基本展示

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基本展示入口に「三重はこんなところ」という、三重がどんなところなのか、その特徴をいくつかのテーマで紹介。

 

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デジタル画像で現在と過去の地図が照らし合わせて見れる。海岸線の変化をみれるのは面白い。

 

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限られた空間ゆえにか、あえて通史展示を行わず、三重県の歴史として一番のウリである江戸時代に特化した内容、それも海運や伊勢参宮、伊勢商人など特定のテーマに振り切った展示構成が特徴。

 

そのほか、県内生徒につくってもらった紙のイワシで表現したイワシの大群や博物館の感想を付箋に記入して掲示できるコーナーなど盛りだくさん。